著者の夏川さんは、現役の医師。お医者さんが小説書くなんて多才でかっこいいと思って調べていると島津製作所のインタビュー記事が見つかった。
小説を書き始めたきっかけは奥様。多忙な夏川さんを心配した奥様が仕事と全く違うことをするようにススメてくれたそう。
夏川さんは、大きな悩みにぶつかったとき小説を書き始める。らしい。なんて無駄がない仕事。
合わせて本の題名になった哲学者スピノザについても調べてみる。思想は分かるようで分からない。ただ、レンズ磨きの仕事をしながら自分の思想を追い求めていた人なのは分かった。
雄町哲郎が『医療の力なんて、本当にわずかなもの』だと話すシーン。すご腕なのに、医療に過度な期待をしていない哲郎は、医療技術には人の悲しみを克服する力はないと語る。
病気が治らなくても、世界が変わらなくても、手を取り合うことで生み出される小さな安心を幸せと呼ぶ。
物語のテーマは『幸せとは何か』。
病気になりたくない、痛い思いはしたくない、家族ともっと過ごしたい。それでも、病気になってしまったら、その時間を濃く楽しめる自分でいたい。
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