【本屋さんのダイアナ/柚木麻子】生い立ちを正解にしていく

母に貸したら、夢中になりすぎて電車を降り損ねたとLINEがきました。グリーンゲーブルズが読みたくなったと続ける母は、昔から赤毛のアンが好きだったと言います。

至る所にアンとダイアナの要素が散らばっていて、大人になった2人が腹心の友に戻るのか楽しみながら完読しました。

お嬢様のあやちゃんと、キャバ嬢の母を持つダイアナの2人が、お互いに無いものねだりをしているところが終始描かれている「本屋さんのダイアナ」

自分は、2人のどちらに近いんだうと考えてみた。どっちでもないけど、どちらかというとダイアナかな⋯。ダイアナの方が生い立ちも家庭環境も不利に感じるけど、圧倒的に自由さが目立つ。

子どもの頃は、お金がないと制限されることが多い。でも、成人して働いたお金でやりたいことができるようになった方が、喜びもひとしお。きっと、当たり前に両親にしてもらっていたら感謝もしなかっただろうし。そう思うと若い頃に苦労してよかった。

良かったと言いながらやはり、恵まれている人をみると許せなくてムクムクと嫉妬が湧いてきます。

ダイアナは、あやちゃんに対して羨望の眼差しは持っているけど、嫉妬はしません。どちらかというとあやちゃんが妬んでいます。

いやいや一回くらい髪の毛引っ張って大喧嘩してくれないと、と思っていたけど、最後までそのようなシーンはありませんでした。

鼻血出そうなくらい怒った女の戦い。あの時ボッコボッコにやり合えば、面白いネタになったのになぁ。何年経っても一生忘れない。これがリアルだと思います。

夫は言います。両親がお金持ちだったら、こんなに頑張って仕事してこなかっただろうから、貧乏で正解だったんだよ、と。そうね、と答えてみるけど、完全に納得している訳ではありません。

過去を100%正解にするには、まだ時間がかかります。

とりあえずダイアナのようにもっと本を読む。

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この記事を書いた人

趣味は手紙。自営業しながら副業ライターをしています。2026年の抱負は「友達にもっと会う」。旦那ちゃんのお世話をしながら生きています。

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